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飛鳥大仏のある飛鳥寺からちょうど出る頃、かめバスが来たので一区間だけだけど乗車。
飛鳥大仏の次の万葉文化館西口で降りる。
乗り放題フリーきっぷ、めっちゃ便利。
乙巳の変(昔は大化の改新とも)の舞台となった飛鳥宮宮跡に向かう前に、万葉文化館のところにある亀形石造物と、何とも不可思議な形で話題の酒船石を見に行く。
亀形石造物を間近で見るには300円の入場料がかかるけど、遠くから見るなら無料で見れなくもない。
でもせっかくなら近くで見たいよね。

にしても、これは一体なんだろう?
水路のような、でもそうでは無いような?
現在の見解だと、占いや祭祀に使用されたのではないか、と言われている亀形石造物ですが、これが出土したのって西暦2000年、わずか25年前。
石の階段のところから下がすべてその時に見つかった遺構で、まだまだ新しい発見のひとつなんですよねー。

雨どいみたいなところを伝って四角い石の中に水を貯め、下部に空いた穴から亀型の石へと水を流す構造になっている。
一体ここで何が行われていたんだろう。
水の流れ方とか、溢れ方とか、勢いとかで吉凶とかを占ってたのかな?
ナゾ。
生きているうちに解明されると良いけど、他の大発見が無いと難しいだろうな…。
不思議だ不思議だと唸りながら、酒船石の方へと向かおうとしたら、工事中のため通常のルートでは酒船石のあるところまで上がれないとの事で迂回することに。
その時、ちょうど万葉文化館西口バス停の向かい側の畑の方に、地元の小学生の軍団が向かっていくのを見かけた。
小学生の軍団は、何やら熱心に畑の方を見学している。
はて、なんだろう?と思ったけど、そちらの方には何も案内の看板がないのでスルーしたが、なんとそこ、今年の3月に天武天皇や持統天皇の暮らしたとされる宮殿跡ではないかと思われるものが発見された場所だった!
え、なんでよ!
関東じゃそんな報道まったくされてないよ!
すぐそこだったのに知らないでスルーしちゃったよ!
なので関西以外の地域の方は、明日香村へ行く際には事前に現地の報道などにアンテナ張っておくと良いかもです。
大和郡山の平城宮跡でも天武天皇時代の木簡が出てきたって言ってたし…。
全然知らなかったよ…。くそう、関東め。
では気を取り直して酒船石へ向かいます。
酒船石は、亀型石造物の後方の丘?の上に設置されているナゾの石造物。

なんじゃこりゃ。
個人的にはドラクエ11のホムスビ山でロトの剣を創るのに似てる! と思ってたんですが、間近で見ても、ロトの剣造れそう。

これも水を流すのだろうか。
酒船石は、かつてもう少し幅のある石造物で、お酒を作る為のものではないか、と考えられていたそうですが、さっき見てきた亀形石造物の発見によって、こちらもまた占いや祭祀などに使われていたのではないか、との説が有力になってきている。
これ、実際に見るとより分かりやすいんだけど、いくつかある丸い部分は少し深くなっていて、丸と丸を繋ぐ細い水路みたいなところと高低差があるんだよなぁ。
お酒だと、1ヶ所の丸いところに貯めて、不純物を沈殿させて、上澄みだけ流すようにしてたのかな?とも考えられるけど…やっぱり占いとかに使われてたと考える方が有りそうだな、と思いました。
一番最初に水が落ちたところが占いの結果! みたいな。

明日香村って不思議な石がいっぱい残ってるけど、どれも本当に謎だらけ。
確かに時代的にも土を焼いて土器作ったり、石削って石器作ったり、古墳や埴輪作ったりの時代から、急速に文化や文明が発展していく時代へと変化する中で、記録書とかが残されてるわけではないし、いくつもの発見を経て、そこから想像するしかない、というのがまたロマンよな。
ではここから歩いて丘を降りたら、乙巳の変の舞台となった飛鳥宮跡に向かいます。
すぐそこだから、バス乗らなくて良いや。
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