最大級の方墳 石舞台古墳と聖徳太子生誕の地 橘寺・奈良全力フリーきっぷ旅⑤【フォトエッセイ・三度の飯より寺社仏閣】

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岡寺バス停からかめバスに乗り、次は石舞台古墳へ。バスだとホントすぐだけど、雨だから助かります。

フリーきっぷ様様です。

酒船石といい、ここといい、明日香村には石で出来た石造物がたくさんあるけど、本当にここも謎。

どうしてこうなった…! これ古墳です。

この石舞台古墳は被葬者が蘇我馬子ではないかと言われているけど、被葬者はおろか副葬品もすでに盗掘で無くなっており、あくまでも推測となっています。

どうやってこんなに大きな石を積んだんだろう。

上に載ってる石のひとつは77トンあると言われているけど、そもそもこの石舞台に露出している石の塊は石室、つまり被葬者の石棺が置かれていた場所で、最初はこのさらに上に普通の古墳と同じく土が盛られていたと言うのだから驚きだ。

盗掘するにも、わざわざ土を全部取っ払ってからだとすぐバレるし、盗掘じゃないけど土を取っ払っう必要があったとか…?

写真だとイマイチ分かりにくいけど、国内最大級の大きさの古墳と言われているから、実際に土を盛ったら相当な大きさだと思う。

その土がすべて無くなっちゃってるのだから、不思議。

この石舞台古墳は石室にも入ることが出来て、中に入るとやっぱり広い。

露出している石の高さに加えて下にも掘り下げてあるので天井も高いし、ひとりのためにあつらえられた石室と考えると、やはり有力な力を持った被葬者が葬られていたのだろうなぁ。

…丸見えだけど。

さて次に向かうか、と思ったけど、バスがしばらく来ないので次は橘寺へ行くんだけど…歩きました。

15分ほど。

着いた着いたー!

聖徳太子が生まれたと言われるのがこの橘寺です。

門の前に垂れ耳の狛犬さんがいた。

比較的新しそうな感じ。

橘寺では、奈良斑鳩吉野フリーきっぷの特典で割引が受けられるので、割引をお願いして中に入ります。

如意輪観音様のいる観音堂。

雨だけど、解放されているので如意輪観音様をしっかり拝めました。

ここの如意輪観音様も優しいお顔をしていて、少し高いところに座る形で安置されているので、見守ってもらっているような安心感がありました。

こちらはおびんずる様のいる経堂。

おびんずる様は、自分の体の悪いところとか、良くなりたいところを撫でるとご利益があるという像で、お釈迦様の弟子である十六羅漢の筆頭のお弟子さん。

病気を治す神通力の持ち主と伝えられているそうです。

頭はボケたら困るから撫で撫で。

目も悪くなったら困るから撫で撫で。

耳も遠くなったら嫌だから撫で撫で。

あちこち撫で撫で。

本堂で御朱印をいただき、その間に境内の写真をパシャリ。

そして本堂の写真を撮り忘れた事に帰ってから気付く。

もっとおびんずる様の頭撫でれば良かった…。

聖徳太子の愛馬「黒駒」の像。

橘寺の厩屋(馬の小屋)近くで母親が産気付き、産まれたのが聖徳太子だったことから厩戸皇子と呼ばれるようになったのだけど、用明天皇と欽明天皇の娘の子供なので身分は皇子。

でも次男だったからか、普通に黒駒に乗って宮廷まで通っていたとか。

よほど聖徳太子に大切にされていたのか、飛鳥にはこの黒駒のお墓と言われている古墳があるらしいです。

今度行ってみよ。

本堂の横にある二面石。

ナゾの石造物のひとつ。

顔が2つくっついた形になっていて、それぞれ人の善と悪を表現していると言われている。

左悪面、右善面なので、写真の左側が悪い顔で、右側が善い顔ですね。

何のために表現し、置かれたのかは不明。

日々の戒めのため、かなぁ?

悪いことしてるとこういう人相になるぞ、的な。

橘寺には他にも、かつてあった塔の礎石とか、現代画家の描いた天井絵があるのですが、すっかり写真は撮り忘れました。

あは。

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