pixivFACTORYで文庫本1冊だけ作ってみた。エッセイ後編

▼前編はコチラから▼

 まずはタイトル「残」を一文字で表示させるために、まるごと新しいシリーズとして投稿し直すことにした。しかしながら同じ内容のものを再び投稿するワケだから、製本用の「残」の方は非公開設定にする。

 そして製本できる最大ページ数が300ページまでなので、300ページに近いところでキリの良いところも探さねばならない。

 いくら自分用と言っても、変なところでぶつ切りになるのは嫌だもんね。

 それともうひとつ。

 今、横書き前提として空行を空けているが、これは一行ならば自動で詰めてくれるので問題ないのだが、三行以上だと自動で空行が一行設定されるようだ。場面転換には空行必要だからね。

 大変ありがたい。が、これも本文プレビューで確認すると、pixivでは見やすいようにほぼ一文、または三行くらいごとに空行を作っているため、縦書きに直すとスッカスカになるのだ。ページ数だけがやたらと増えてしまう。

 ページ数がスッカスカのまま増えていく=値段だけが上がる。当然これも直さねばならない。

 もう一度本文をすべて見直し、きちんと段落として整え直す。ついでに誤字や、変な文章がないか確認するのも忘れない。

 ただ文章って直したその時は納得するんだけど、また間を空けて読むと変だったりするのはなんで? 同じ脳みそがやってることなのに、衰えてるのか進化してるのか我ながらよく分からん。

 小タイトル、段落、誤字脱字を確認し終わったら、再びFACTORYのページでページ数を確認する。

 その時点でpixivでキリの良いところまで公開していたのは第三章の「聖なる血の裁き」まで。

 本当はその次の「狂愛の果て」まで、第三章まるまる入れたかったが、ここまで入れるとすると300ページをオーバーしてしまう。

「聖なる血の裁き」までならギリギリ収まりそうでもあったが、小タイトル1つだけ次に回すのも……うーん。

 悩んだ結果、その手前の「手がかりと甘い罠」までを一冊目まで入れることにした。

 ここならば、盛り上がり一歩手前のところなので区切りとしては悪くない。二冊目の始まりから血生臭くなるけど、それもダークファンタジーとしては良いだろう。

 はい、決定!

 諸々準備ができたら再びpixivFACTORYへ飛び、プレビュー画面から色々な設定、確認をしていく。

 表紙はテンプレートがいくつか用意されているので好きなのを選択しても良いし、自分で表紙を作る方は、サイズ調整をしたデザイン画をアップロードすればその表紙を使えるようだ。

 私の場合、デザイン力が虫の息なのでありがたくテンプレートを利用させていただく。黒っぽいのを選択。

 今回一冊に収める文字数は約107000文字。ページは240ページ。サイズはA6サイズを選ぶ。小説だから右綴じ。左も選べるよ!

 ここであとがきを加える方はあとがきも入力。

 そこまで準備できたら、入稿に進む。のだが、ここで少し迷った。今設定したデータと、本文のデータを一度ダウンロードし、それから入稿ページで再びアップロードしなければならない。

 自動で設定されるわけではないので、要注意。

 アップロードできたら、印刷する紙質も選ぶ。いくつか用意されているが、よく分からないのでオススメになっていた紙を選んだ。こういうところ、適当。

 表紙も光沢ありとかマットとかも選べた気がする。適当。マットの方が良いよね。指紋でべたべたになるのめんどくさいし。

 すべて選択したら、一番重要な本文の確認をする。すべてのページがプレビューとして見れるので、変なところで改行されてないか、とか、誤字脱字、ルビが変じゃないか、など全部確認する。

 もう目が痛いよ。ページが多いよ。自分のせいだよ。

 全部OKならば、お支払へ。配送予定日はだいたい1か月後に設定されているようだ。

 240ページで1660円。送料入れて2000円ちょっとだったが、一冊から作れるのは嬉しい。

 しかもそのままpixivのオンライン販売サイトの方に出品もできるようだが、上記の金額はあくまで自分で支払う金額なので、販売する場合は利益を出すためにもう少し金額を上げなくてはならない。

 さすがに文庫本に2000円出す人はおらんよねー。

 そんなわけで最初の予定通り、自分ひとりでニヤニヤします。いや、売る気ははじめから無かったけども!

 ちなみに品物は一週間ほどで届いた。ふつうの文庫本に比べると、ほんの少し小さい気もしたが、ページが少ないからかな?

 8ページから作れるようで520円からになっていた。興味のある方は作ってみても楽しいかもね。

 こんな感じに仕上がりました!

 おわり!

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