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✝ 残 ✝ 013話 夜明け前(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残013話 夜明け前(1)✚ 明けない夜は無いと、誰かが言っていた。 どんなに追い詰められようが、どんなにどん底に叩き落されようが、必ずどこかに打開策はあるもの... -
✝ 残 ✝ 012話 共存の盟約(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残012話 共存の盟約(2)✚ 「リーディアは反対のようだけど、ゲイル司祭としてはどう?」 押し黙ったまま一点を見つめ思案するエルフェリスをよそに、無邪気に明るい... -
✝ 残 ✝ 011話 共存の盟約(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残011話 共存の盟約(1)✚ 一見聞こえは良いが、共存なんて言葉は、裏を返せば互いに牽制するための便利な表現に過ぎない。 この会議においては特に。 元々敵対し... -
✝ 残 ✝ 010話 三人のシードヴァンパイア【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残010話 三人のシードヴァンパイア✚ 時が止まるようだ。 という表現を、今使わずしていつ使うのだろう。 エルフェリスは今、そんな心境にあった。 呼吸を忘れ... -
✝ 残 ✝ 009話 三者会議の幕開け【恋愛ダークファンタジー小説】
〈第二夜 三つの思惑〉 ✚残009話 三者会議の幕開け✚ いつの頃からかそれは、“三者会議”と呼ばれるようになった。五~十年に一度、人間・シードヴァンパイア・ハイブ... -
✝ 残 ✝ 008話 薔薇の居城【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残008話 薔薇の居城✚ 禍々とした空気が渦巻いていて窒息してしまいそうになる。 そんな空間を想像していた。 初めは。 けれどすぐにそのイメージは崩される。 ... -
✝ 残 ✝ 007話 麗しの案内人(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残007話 麗しの案内人(2)✚ 出立の時が来た。 エルフェリスとゲイル司祭は一度だけ顔を見合わせると、互いに大きく頷いて、一歩一歩を確かめるようにゆっくりと客... -
✝ 残 ✝ 006話 麗しの案内人(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残006話 麗しの案内人(1)✚ 月明かりは時に、迷える者への道標となる。けれど新月である今夜は反対に、果てしない暗闇に吸い込まれてしまいそうな感覚に陥った。 ... -
✝ 残 ✝ 005話 ヴァンパイアからの招待状(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残005話 ヴァンパイアからの招待状(2)✚ やはりこの男もまだエリーゼを諦めてないのかと、相変わらずの執着の深さに、エルフェリスはそれまでの固い表情を崩して思わ... -
✝ 残 ✝ 004話 ヴァンパイアからの招待状(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残004話 ヴァンパイアからの招待状(1)✚ それはわずか二日前の事だった。 月明かりも姿を消した、漆黒の新月の晩。夜も深く更けた頃、人目を忍んでひっそりとこの... -
✝ 残 ✝ 003話 消えた姉(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残003話 消えた姉(2)✚ 「いつからそこにいたの? デストロイ」 だからあえてわざわざ視線を動かすこともないだろうと、前を見据えたままでそう言ってみせた。する... -
✝ 残 ✝ 002話 消えた姉(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
〈第一夜 招待状〉 ✚残002話 消えた姉(1)✚ いつも思い出すのだ。 この灰色に淀んだ空を見ると。けたたましいくらいの雨音を聴くと。 「エルフェリス。私、シー... -
✝ 残 ✝ 001話 聖職者とヴァンパイア【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残001話 聖職者とヴァンパイア✚ 闇が、すぐそこまで迫っていた。 音は無い。 エルフェリスは今、逃げていた。全力で。 エルフェリスが走り抜けた庭園の薔薇た... -
✝ 残 ✝ 000話 はじまりの雨【恋愛ダークファンタジー小説】
✙残000話 はじまりの雨✚ 侵食。 侵食。 音も無く滑り込み、跡形も無く砕け散る。 この身は果てても奥底に渦巻くは黒い血の契約。 過去は全てモノクロームの世... -
✝ 残 ✝ 【恋愛ダークファンタジー小説】
―幾多の苦難を乗り越えて、ヴァンパイアの首領の元に人間の聖女が嫁ぐ日が来る― 恋愛ダークファンタジー 地の文多め・鬱展開・残酷表現あり 序章 はじまりの雨 第一夜 ...