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✝ 残 ✝ 052話 断罪の日(6)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残052話 断罪の日(6)✚ エルフェリスはそれを慎重に聞き取っていく。 「あの男とは……庭園茶会の日に城の外で出会ったの。黒いマントで身を包んだ、恐ろしいくらいに... -
短剣と夜想曲18話 眠れるリュイの妻2【異世界転移ファンタジー小説】
Dream18.眠れるリュイの妻2 「みんな……心配してるのかな」 涙が止まった代わりに、そんな言葉が無意識に口を衝く。 「してんじゃねぇの?」 誰もいないと思っていた背後... -
✝ 残 ✝ 051話 断罪の日(5)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残051話 断罪の日(5)✚ 「……カルディナ……?」 そしてそっとその名を呼ぶ。 返事は無かった。 てっきり自分の姿を見て掴を手にとってさらに奥を覗いた。 揺らめ... -
短剣と夜想曲17話 眠れるリュイの妻【異世界転移ファンタジー小説】
Dream17.眠れるリュイの妻 南の国は他の国よりも陽気で、ほんのり太陽の香りがする美しい国だとリュイが言っていた。 自分の故郷だからそう思うのかな、と。 いい... -
✝ 残 ✝ 050話 断罪の日(4)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残050話 断罪の日(4)✚ 「ちょ……っと?」 今の今までの緊張感はどこへやら。 突然のロイズハルトの奇行にエルフェリスは成もなく、ただただひたすらに動揺した。 ... -
短剣と夜想曲16話 悪夢の暴走2【異世界転移ファンタジー小説】
Dream16.悪夢の暴走2 「とにかく順番に話しなさい。左から発言を許す!」 呆れ顔のレアはこめかみに手を当てて二、三度首を横に振ると、まずはクライスを指名した。 ... -
✝ 残 ✝ 049話 断罪の日(3)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残049話 断罪の日(3)✚ 「尋問て……何を……」「それは言えない。ヴァンプにはヴァンプのやり方がある。だが……レイの尋問は決して甘くはない。カルディナが簡単に口を割っ... -
短剣と夜想曲15話 悪夢の暴走【異世界転移ファンタジー小説】
Dream15.悪夢の暴走 「おい! お前! さっさとオイラをココから出せ!」 硬い鉄格子の隙間から顔を覗かせてその少年は叫ぶと、両手で掴を力一杯揺さぶった。 暗く... -
✝ 残 ✝ 048話 断罪の日(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残048話 断罪の日(2)✚ 「リーディアは? リーディアは無事なの?」 ただでさえ早い段階で背中に大きな一撃を受けていた上に、彼女もエルフェリスの傍で戦っていた... -
短剣と夜想曲14話 東の魔術師【異世界転移ファンタジー小説】
Dream14.東の魔術師 夜が明けてすぐ私達は広場を後にし、再び街道を東の魔術師の元に向けて進んだ。 今日はうっすら雲が広がって、あまりすっきりとは言えない空模... -
✝ 残 ✝ 047話 断罪の日(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残047話 断罪の日(1)✚ 「カルディナはドールとしての行動を見誤れようなどという過ぎた真似は有るまじき行為だったな。それがどういう事か、お前には分からないようだ... -
短剣と夜想曲13話 凍える夜【異世界転移ファンタジー小説】
Dream13.凍える夜 それからしばらくして、壊れて行く手を阻んでいた橋が仮復興し通行可能になった。 足止めを強の支度を整えた。 東の魔術師の元まであと少し。 ... -
✝ 残 ✝ 046話 狂愛の果て(4)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残046話 狂愛の果て(4)✚ その瞬間。 「リーディ……ア様、いらっしゃる……、の?」 幾分大きくなったその声に、エルフェリスとリーディアは顔を見合わせると、すぐさ... -
短剣と夜想曲12話 短剣と黒水晶2【異世界転移ファンタジー小説】
Dream12.短剣と黒水晶2 「黒き欠片に還ったか。華の命は短いものよ。なぁ……サキュバス」 男の目の前で揺れる天秤から黒水晶がひとつ、消えていた。 だが男は不気味... -
✝ 残 ✝ 045話 狂愛の果て(3)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残045話 狂愛の果て(4)✚ † † † † † 時が凍りついたように、エルフェリスもまた衝撃を受けて固まっていた。 「ロイズハルトが……禁術使い……?」 禁術はもはや伝... -
短剣と夜想曲11話 短剣と黒水晶【異世界転移ファンタジー小説】
Dream11.短剣と黒水晶 目覚めた時に真っ先に瞳に映ったのは、酷く心配そうな表情を浮かべたクライスとリュイだった。 そしていつも通りのセシルド。 「キラ……良かっ... -
✝ 残 ✝ 044話 狂愛の果て(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残044話 狂愛の果て(2)✚ † † † † † 慌しく居城内を走り回る者たちの足音が、静まり返った回廊に響き渡る。 先ほどから自室のバルコニーに立ち、泉の方角をじ... -
短剣と夜想曲10話 武装女子の逆襲【異世界転移ファンタジー小説】
Dream10.武装女子の逆襲 ああ、ありがとう。 これも神のお爺ちゃんのお陰かしら。 なんて思うわけないけど、突然救いの手は差しのべられた。 黒い水を浴びたセ...