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短剣と夜想曲08話 夢の中の、夢【異世界転移ファンタジー小説】
Dream8.夢の中の夢 ――何が起きてももう驚くまい。 この世界は本当に不思議だと思う。 それがたとえ私たちの夢で成り立っている世界だとしても、だ。 独立した... -
✝ 残 ✝ 041話 聖なる血の裁き(7)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残041話 聖なる血の裁き(7)✚ 辺りはいつの間にか大量の灰で溢れていた。わずかな風でもそれは砂塵を含んで醜く濁っていた。 先ほどから、身体が鉛のように重い。 ... -
短剣と夜想曲07話 夢魔【異世界転移ファンタジー小説】
Dream7.夢魔 “ブレイブ” “ウィザード” “ナイト” そして“ヒーラー” どれも魔具使いの階級を表す呼称。 この他にもいくつかあるらしいけれど、最も一般的なの... -
✝ 残 ✝ 040話 聖なる血の裁き(6)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残040話 聖なる血の裁き(6)✚ しかしその間にも残った男たちは次から次へと襲い掛かってきた。 このままではリーディアの負担は増す一方だと悟ったエルフェリスは... -
短剣と夜想曲06話 魔具使い【異世界転移ファンタジー小説】
Dream6.魔具使い 村人たちの会合をある程度見届けた後、私たちは急いでセシルドが待つ宿屋へと戻った。 ものすごい剣幕で部屋に飛び込んだ私たちとは対照的に、セシ... -
✝ 残 ✝ 039話 聖なる血の裁き(5)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残039話 聖なる血の裁き(5)✚ 「うぐっ?」 リーディアの行動が理解できないのか、男は初め訝めると、男の口から大量の血が溢れ出した。 エルフェリスから吸い取っ... -
短剣と夜想曲05話 黒の胎動【異世界転移ファンタジー小説】
Dream5.黒の胎動 赤き月よ、出でよ。 そしてこの大地を染めてしまえ。 白き月などもはや不要。 我れが望むは黒の月なり――。 どこかで何かが妖しく蠢いていた... -
✝ 残 ✝ 038話 聖なる血の裁き(4)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残038話 聖なる血の裁き(4)✚ 「しかし俺たちも見くびられたモンですよね、まさかドールなどから指図されることになろうとは」 この場の緊張感とは正反対の軽さを含... -
短剣と夜想曲04話 その名で呼んだらブッ飛ばす【異世界転移ファンタジー小説】
Dream4.その名で呼んだらブッ飛ばす かくして最初の目的地は決まったワケだが、同時に私はぐうぐうといびきをかいていた。 しかも夢の世界にいるというのに、ご丁寧... -
✝ 残 ✝ 037話 聖なる血の裁き(3)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残037話 聖なる血の裁き(3)✚ 「二人とも殺して良いと言われているんでね」 男の中の一人がそう言って、白い牙を覗かせた。 「誰の差し金ですの……」 そんな中、よ... -
短剣と夜想曲03話 夢の世界ラルファール【異世界転移ファンタジー小説】
Dream3.ラルファール 兎にも、行動を起こすにはこの世界に対するある程度の知識が必要だろうということで、どっぷり日が暮れるまでクライス先生による歴史と社会の講... -
✝ 残 ✝ 036話 聖なる血の裁き(2)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残036話 聖なる血の裁き(2)✚ 「……な……ッ」 エルフェリスは驚愕のあまり絶句した。 初めて見る男だった。すらりとした長身に、長く伸びた髪の毛を風になびかせ、ま... -
短剣と夜想曲02話 奔放王子と生意気従者【異世界転移ファンタジー小説】
Dream2.奔放王子と生意気従者 確かに私は夢見が良かった。 内容を覚えているいないはともかく、毎晩何かしら夢を見ていた気がする。 夢は深層心理の現れだとか、... -
短剣と夜想曲01話 いじける神様【異世界転移ファンタジー小説】
足元に二人の男が転がった。 少し遅れて、金属の乾いた音が虚しく響く。 「まったくもう……お陰で遅刻じゃないの!」 恐らくは聞こえてないだろうけど、間抜けな... -
短剣と夜想曲【異世界転移ゆる系ファンタジー小説】
大人も子供も武装する現実世界から、夢の世界へと召喚された女子高生キラ。 神を名乗るおじいちゃんに助けを求められ、旅の仲間となる二人連れの元へと吹っ飛ばされる。... -
✝ 残 ✝ 035話 聖なる血の裁き(1)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残035話 聖なる血の裁き(1)✚ 道なき道をリーディアに手を引かれながら、一歩一歩を確かめるようエルフェリスは進んだ。 月も姿を隠す今夜は異様なほどに静かで、... -
✝ 残 ✝ 034話 手がかりと甘い罠(7)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残034話 手がかりと甘い罠(7)✚ 「あら、おかえりなさいませ。エルフェリス様」 二人と別れたエルフェリスが自室のドアをゆっくり開けると、窓辺に置かれたテーブル... -
✝ 残 ✝ 033話 手がかりと甘い罠(6)【恋愛ダークファンタジー小説】
✚残033話 手がかりと甘い罠(6)✚ その後、デューンヴァイスの部屋を一足先に出たエルフェリスは一人、部屋が立ち並ぶ回廊に備え付けられた広いバルコニーの手すりに漠...