2024年11月– date –
- 短剣と夜想曲
【夜想曲19話】動き出す黒の月
Dream19.動き出す黒の月 「消えろ、そして出よ。我の声に従え。黒の光よ」 夜空に手が伸ばされる。 「やめろ……やめろやめろやめろッ!」 冷え切った鉄格子を揺さぶる音が耳に痛いほど響き渡る。 「全てお前のお陰だぞ? もう手遅れだ。……ヒヒ……ヒヒヒヒ」 「... - † 残 †
【残052話】断罪の日(6)
✚残052話 断罪の日(6)✚ エルフェリスはそれを慎重に聞き取っていく。 「あの男とは……庭園茶会の日に城の外で出会ったの。黒いマントで身を包んだ、恐ろしいくらいに美しい男……。その後はまるで魔法に掛けられたようにロイズ様の名で手紙を書き、それを... - 短剣と夜想曲
【夜想曲18話】眠れるリュイの妻2
Dream18.眠れるリュイの妻2 「みんな……心配してるのかな」 涙が止まった代わりに、そんな言葉が無意識に口を衝く。 「してんじゃねぇの?」 誰もいないと思っていた背後から声を掛けられて、驚いた私は振り返ると同時に身構えた。 が、そこにいたのは。 ... - † 残 †
【残051話】断罪の日(5)
✚残051話 断罪の日(5)✚ 「……カルディナ……?」 そしてそっとその名を呼ぶ。 返事は無かった。 てっきり自分の姿を見て掴を手にとってさらに奥を覗いた。 揺らめく炎に照らされて、隅の方で小さくうずくまる人の影が目に入る。エルフェリスや灯りに... - 短剣と夜想曲
【夜想曲17話】眠れるリュイの妻
Dream17.眠れるリュイの妻 南の国は他の国よりも陽気で、ほんのり太陽の香りがする美しい国だとリュイが言っていた。 自分の故郷だからそう思うのかな、と。 いいや、彼の言葉に偽りは無いと思う。 人も気候も暖かいし、私の世界とはまるで違うの... - † 残 †
【残050話】断罪の日(4)
✚残050話 断罪の日(4)✚ 「ちょ……っと?」 今の今までの緊張感はどこへやら。 突然のロイズハルトの奇行にエルフェリスは成もなく、ただただひたすらに動揺した。 けれど当のロイズハルトはそんなエルフェリスの反応を楽しむように、何度も何度も首... - 音楽
【AnyPASS】激戦のリセールでチケット計4枚取った話【取り方のコツ・必勝方】
こんにちは、月海と申します。 avexのAnyPASSストアって、どーしてあんなにリセール取りにくいんですかね。 全然取れねーよ! と言いながら、朝も昼も夜も暇さえあればリセールに張り付き、計4枚(リセール4回分)チケットを確保した時のお話です。 なお普段... - 短剣と夜想曲
【夜想曲16話】悪夢の暴走2
Dream16.悪夢の暴走2 「とにかく順番に話しなさい。左から発言を許す!」 呆れ顔のレアはこめかみに手を当てて二、三度首を横に振ると、まずはクライスを指名した。 すると彼はニヤリと笑い、なぜか悔しがるセシルドとリュイに対してガッツポーズを決... - † 残 †
【残049話】断罪の日(3)
✚残049話 断罪の日(3)✚ 「尋問て……何を……」「それは言えない。ヴァンプにはヴァンプのやり方がある。だが……レイの尋問は決して甘くはない。カルディナが簡単に口を割ったところを見ると……それなりの事はしたのだろう」 その言葉に、一気に背筋が寒くな... - 短剣と夜想曲
【夜想曲15話】悪夢の暴走
Dream15.悪夢の暴走 「おい! お前! さっさとオイラをココから出せ!」 硬い鉄格子の隙間から顔を覗かせてその少年は叫ぶと、両手で掴を力一杯揺さぶった。 暗く冷え切った石の壁にガチャガチャと無機質な音が鋭く響き渡る。 「出せって言ってんだ... - † 残 †
【残048話】断罪の日(2)
✚残048話 断罪の日(2)✚ 「リーディアは? リーディアは無事なの?」 ただでさえ早い段階で背中に大きな一撃を受けていた上に、彼女もエルフェリスの傍で戦っていた。リーディアも同じように、さらなる傷を浴びせられてしまったのだろうかと、エルフェ... - 旅エッセイ
入間航空祭2024に行ってきた!②
▼前編はこちらから▼ ランウェイビューエリアに移動 大混雑のメインエリアから、大きく滑走路を迂回する形で歩いて約15分〜20分、狭山市駅側のランウェイビューエリアと名付けられたエリアへとやってきました! こちらも人はいっぱいでしたが、観覧するには... - 旅エッセイ
入間航空祭2024に行ってきた!①
趣味で小説などを書き散らしている月海と申します。 さっそくですが2024年11月3日(日)、突き抜けるような晴天の中、カメラ片手に埼玉県入間市の航空自衛隊入間基地で行われた入間航空祭へ行ってきました! 初めての航空祭、しっかり楽しんできましたよ。 ... - 短剣と夜想曲
【夜想曲14話】東の魔術師
Dream14.東の魔術師 夜が明けてすぐ私達は広場を後にし、再び街道を東の魔術師の元に向けて進んだ。 今日はうっすら雲が広がって、あまりすっきりとは言えない空模様。 私の瞼もあまりすっきりしない。 馬上ではクライスに支えられているのをいい... - † 残 †
【残047話】断罪の日(1)
✚残047話 断罪の日(1)✚ 「カルディナはドールとしての行動を見誤れようなどという過ぎた真似は有るまじき行為だったな。それがどういう事か、お前には分からないようだ」「……違います……違います! そんなつもりは……!」「問答無用だ。もはやお前に用は無...
1